恋は人の人生をも変えてしまう

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ちょっと大袈裟に聞こえましたか？
恋は今までの自分の生活を変えてしまうので、そう間違っているわけではなさそうですよね。

犯罪を見ても、相手にのめり込んだ挙げ句に殺人を犯してしまうなどもあるので、
恋は甘いだけではなさそうですが。

「仕立て屋の恋」というフランス映画を知ってますか？
冴えない仕立て屋が同じアパートの娘に恋をして彼女の身代りになって犯罪者になる話なんですけど。

冴えない仕立て屋は彼女が自分に笑顔で挨拶した事から恋心を抱きます。
来る日も来る日も彼女を見つめるだけの寂しい恋です。

彼女は彼のそんな心を嘲笑うかのように恋人を毎日部屋に呼んで愛し合う。
そんな彼女は、いわゆるテロリストだったんですね。

そんな彼女さえも庇って、最後は自らの命を絶ってしまうんですが…。
フランス映画は解りにくいので苦手という人もいますが、
人間の奥深い欲望が美しい映像に描かれる様を私はとても愛しているのです。

彼は命を絶つ前に一通の手紙を彼女宛に残します。
それがもう…人の心はなんて深く悲しいのかと思う内容で、
燃え上がって回りが見えなくなった想いを歪んでいると取るのか、
純愛と呼ぶのか本当に難しいと思いました。

はっきりと私も覚えていないのですが、彼の手紙にはこう書かれていたと思います。

「拝啓 貴女がこの手紙を見つけたらすぐに燃やしてください。
私は貴方を苦しめる為に書いたのではありません。
少しだけ、この手紙を読む間だけは私の事を考えてくださると信じたいからです。

貴女はただ挨拶で笑うだけでも、私には天使の微笑みに見えたのです。
貴女がどんな人でも私は構わない。だから私は貴女の罪をもってこの部屋を出ていきます。
さようなら、この手紙を燃やしてください。貴女を愛しています、心から」

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タグ：恋 仕立て屋の恋 フランス映画